第53回 癌治療学会学術集会
2015年10月29日から3日間、京都国際会議場にて癌治療学会が行われました。
当科からは3演題のエントリーを行いました。まず初日は青木久美子先生がシンポジウム2「”がんと生きる”をサポート 心身のリハビリテーション」というセッションで「がん支持療法としての口腔ケアの質を考える」というタイトルで発表されました。
このシンポジウムでは看護師、作業療法士、言語聴覚士など多種職にわたる方々が発表しその後に討論を行うという形式で行われました。次に桐田教授がシンポジウム7「頭頸部、口腔癌治療の未来を展望する」というセッションにて司会を担当されました。
最終日、上田順宏先生が「3次元有限要素法による下顎辺縁切除後の強度についての検討」というタイトルで、発表予定であった山川延宏先生に代わり、上山善弘先生が「根治的治療を行った後期高齢口腔癌患者の治療成績」というタイトルで示説発表を行いました。また、柳生貴裕先生が「口腔扁平上皮癌の発癌過程におけるM2型マクロファージの局在」というタイトルで示説発表および同セッションでモデレーターも務められました。癌治療学会は癌臨床に関わる全ての職種が参加している非常に大きな学会です。
一般的な医師(歯科医師)による治療がメインの発表以外にも、今回のタイトルにあるような、患者をサポートする内容が増えているように感じました。 また、今回癌学会開催に合わせて、10月2日~11月1日の期間、Cancer Month 2015 Kyotoとして、京都市内各所で様々なイベントが行われておりました。
その一環として学会2日目の午後、市民・患者参加プログラムが行われ大橋巨泉さんの講演が行われました。 非常に多くの市民の方々が参加されており、癌治療に対する関心の高さを改めて感じました。
2015年10月29日(木) | カテゴリ:学会・講習会