第66回 公益社団法人 日本口腔外科学会総会・学術大会
2021年11月12日~14日に、千葉県幕張メッセ国際会議場にて第66回公益社団法人 日本口腔外科学会総会・学術大会が開催されました。
メインテーマは「口腔外科学の現在までの進歩・未来の進歩を考える」であり、現地およびwebでの参加者は5100人超と盛況を博す会となりました。また、併催会議・研修会は10を超え、非常に充実した3日間でありました。
当科からは、日本呼吸器学会理事長である横山先生の関連学会理事長講演において、本学会理事長である桐田先生が座長を務めました。シンポジウムにおいては、川上哲司先生がシンポジウム顎関節脱臼の治療/習慣性顎関節脱臼ベストな治療法は何か?において「どんな治療法があるか‐顎関節隆起切除術-」で登壇され、上田先生がシンポジウム顎再建のゴールPart 2において「当科における顎再建のstrategy」で登壇されました。レクチャーでは、玉置先生がミニレクチャー「気管切開術、輪状甲状靱帯切開のポイント」、山川先生がビデオレクチャー「進行上顎歯肉癌に対する原発巣・頸部一塊切除術」で登壇され、ほかにも髙橋先生が「味蕾再生過程における舌上皮幹細胞Bmi1の発現」、矢多先生が「エミシズマブ投与中のインヒビター保有重症血友病A 患者に抜歯を施行した1 例」、仲村先生「Marfan症候群患者に合併した左側顎下腺筋上皮腫の1 例」という内容でweb発表されました。
本会は前年に引き続き、現地とwebを融合したハイブリット開催となりました。開催後も約1か月間のweb配信が続きます。この形式は、コロナ禍により広まったものではありますが、会場に行かずとも最新の知見に触れることが出来、また並列で行われているセッションであっても、気にせず全ての演題を視聴することが出来ます。一方、現地では厳重な感染対策の元、数百人が参加され、白熱したディスカッションが持たれました。久々にお会いすることが出来た全国の先生方との対面での意見交換は、webでは得ることのできないものでありました。今後の学会においても新たな学びの形として、現地開催とweb開催のどちらのメリットも残しつつ、未来の進歩が期待される会でした。
次々期の第68回大会は、桐田大会長のもと当科が主管で本学会を大阪国際会議場で開催いたします。今後も、医局員一人一人が学び得た内容を臨床や研究に生かせるよう、取り組んでいきたいと思います。
2021年11月16日(火) | カテゴリ:学会・講習会