学会・講習会

第15回 奈良臨床歯科医学会

2016年11月13日 第15回 奈良臨床歯科医学会 11/13 日曜日に第15回奈良臨床歯科医学会が開催されました。
この学会は、奈良県歯科医師会と奈良県立医科大学が年に1回、合同で開催する学会です。13の一般演題、セミナー、特別講演と盛りだくさんの内容でした。

当科からは、関連病院である平成記念病院、奈良春日病院および服部記念病院から、それぞれ衛生士による口腔ケアの演題があり、各病院の特徴を生かした取り組みを発表してくれました。
また、高井病院の吉岡先生が周術期口腔機能管理の現状を、4月に開設された南奈良総合医療センターからは医長の前田先生が新病院の体制についての発表がありました。
セミナーとして、大阪大学歯学部小児科の仲野教授が「乳歯の早期脱落を指標にした歯科領域からの低ホスファターゼ症早期診断へのアプローチ」というタイトルで講演してくださいました。

非常に稀な疾患ではありますが、乳歯の病的な骨吸収像、早期脱落を認めたときには低ホスファターゼ症等全身疾患を考慮する必要があるということで、新しい知識を得ることができました。
また、特別講演では奈良県立医科大学感染症センターの三笠教授が、「耐性菌と抗菌薬適正使用」というタイトルで講演をしてくださいました。
近年、不適切な抗菌薬使用により薬剤耐性菌の問題がニュースでも取り上げられており、医療者として、抗菌薬を適正に使用するよう努めないといけないと改めて感じました。その他、歯科医師会の先生方から、私たちが普段あまり聞くことがない一般歯科臨床や矯正治療などの発表を聞くことができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

 

2016年11月13日(日) | カテゴリ:学会・講習会