唾石症の低侵襲治療

唾石症の低侵襲治療

唾石症とは、唾液を作る唾液腺や唾液腺で作られた唾液が口腔内に出てくるまでに通る管(導管)に石ができる疾患です。唾石症になると、唾液の流出が障害され疼痛や腫脹の原因になったりします。また、症状がなくても放置することにより唾液腺の炎症や、感染(化膿)を起こす原因となることがあります。 唾石症の治療は、導管に石を認める場合は、口腔内から切開を行い摘出する方法が行われ、唾液腺内に認める場合は皮膚を切開し唾液腺を摘出する方法が一般的です。口腔内や皮膚からの切開を行うと舌神経(舌の感覚の神経)麻痺や顔面神経(顔の表情にかかわる神経)麻痺を起こすリスクがあります。当科では、内視鏡を用いた低侵襲治療に取り組んでおり、切開を行わないで唾石を摘出したり、小さな切開線により体への負担を最小限にし、唾液腺を摘出する治療法に取り組んでいます。 内視鏡の治療により、これまでの比較的大きな切開を基本とする治療に比べて入院期間や治癒までの期間も大幅に短縮することが可能となっています。

唾石症等の低侵襲治療の担当は、山川延宏准教授です。