口腔乾燥症・口腔粘膜疾患

口腔乾燥症・口腔粘膜疾患

当科では外科的処置を必要とする疾患だけでなく、顎口腔領域の様々な疾患を取り扱っており、口腔機能の回復に努めております。
口腔乾燥症もそのひとつで、種々の原因で唾液の分泌量が低下し口腔内が乾燥する状態です。一般に唾液分泌量は加齢とともに低下しますが、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患や放射線治療により唾液腺が障害されると高度の口腔乾燥が生じ、食事がしにくくなったり、粘膜の萎縮により痛みが生じたりすることがあります。

口腔粘膜疾患は、口腔内に赤色、白色、潰瘍などの病変がみられるもので、しばしば痛みや違和感を伴うことがあります。これらには口腔内に限局するもの、皮膚疾患と関連するもの、全身疾患の一症状としてあらわれるものなど様々な種類があります。逆に、口腔内の慢性病巣や歯科修復物に用いられている金属により全身に症状がでることもあります。

当科ではこれらの疾患に対して、客観的な検査によりその病態を評価し、それらに基づいた治療を行ない、症状の改善に努めています。しかし、これらの疾患は原因が未だ明らかでないものや治療法が確立していないものも多く存在することも事実です。

これらの疾患の多くは生命をおびやかすものではありませんが、長期間放置すると徐々に症状が増悪し、また治療も困難になります。口腔内が乾燥する、口腔粘膜が赤くただれて痛む、粘膜に白いものが付着している、などの症状に心当たりのある方は当科での精査をお勧めします。

金曜日午後 2:00からの口腔乾燥症、口腔粘膜疾患専門外来にて山本一彦 非常勤医師(奈良県総合医療センター・口腔外科部長)と露木基勝 非常勤医師(服部記念病院・歯科口腔外科部長)が診察、治療を担当いたします。

 

初診日時のご案内

歯科口腔外科・口腔ケア外来|奈良県立医科大学附属病院 (naramed-u.ac.jp)
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